| Home |
2007.02.22
少年グラール 新連載 『なるにょ』 #1
なるにょ
#1 パンチはグーで 最初はグーで
ある晴れた昼下がり。雨が降っていた。コツーヌフは晴れているのに雨が降っているのを不思議に思ったが、まぁいいや、と食パンを口に咥えながら役場まで走っていた。
コツーヌフは35歳の少年だ。最近、腰が痛い。株式会社コテピカラチョゲナに勤めている。履いて歩くと音が出る靴を製造している会社で、コツーヌフは営業をしている。歩くたびに「いーしやぁーきいもーいもっ」と音がでる靴が売れ筋だ。最近、腰が痛い。
コツーヌフは食パンを100メートル走るごとに1センチずつ食べながら役場まで走っていた。既に30センチは食べた。コツーヌフの計算ではあと12センチ食べれば役場に辿り着く。
コツーヌフは食パンを食べながら役場まで走っていた。
空は晴れていた。雨が降っていた。
食パンをモグモグしながら疾走するコツーヌフは異変に気が付いた。既にもう夕方だったのだ。腕時計を見ると22:15分だった。もう夜だった。
コツーヌフは激怒した。役場が閉まっていたからだ。
#2 『きみの元気は♪ぼくの元気だ♪ファイト!』 へ続く
| Home |

